そこで、全国の小中高校の教職員を対象に、子どもの体力・運動能力低下を感じる度合いと、諸施策についてうかがいました。
●調査出所
調査対象 | :全国の小中高校の教職員2,200人 |
調査方法 | :インターネットリサーチ |
実施時期 | :2012年7月 |
今回の調査では、全国の小中高校の教職員の印象として、生徒・児童の体力・運動能力の低下を感じることが「ある」という回答は、小学校86.5%、中学校83.4%、高校77.8%と多く、体力・運動能力の低下傾向に歯止めがかかったとは言え、完全に改善されたとは言えないようです。
こうしたことから、子どもの体力・運動能力向上のために学校が行っている取組みとしては、マラソン・ランニングなどの「走る」という運動や、ラジオ体操や柔軟体操、体幹トレーニングなどの「体操」が多くみられます。この2つは特別な施設や用具などがなくてもできて、誰でも参加できる運動・体力づくりといえます。
また、体育の授業内容の工夫以外にも、「朝や休み時間」の活用や「クラブ・部活動」を推奨するなど、運動を日常的に取り入れることで定着化を図ったり、「車での登下校の送迎を控えるよう、保護者への呼びかけ」や「階段を利用の推奨」など生活面から改善を図ったりするなど、学校と家庭との連携も功を成しているようです。